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2017〜2018年にもGTX1080 x 2 積んだゲーミングPCでちょこちょこ掘っていたのですが、仮想通貨の勢いが増しているのを見て今更ながらマイニング専用のリグを組むことにしました。
ようやく安定稼働し始めたので、この機会に2021年時点の記録としてマイニングリグの組み方や収益、マイニングプールの選び方などを残しておこうと思います。
ビットコインやその他コインを転がしたほうが儲かる、という人もいるかも知れません。恐らくそれは正しいです。
私も少量ですが仮想通貨への投資を行っています。最近とんでもなく下がってますが基本放置です。デイトレードなんて才能ないしできません。
短期間で大金がほしいわけではなく、
- 副業感覚で趣味の足しになればいいなというぐらいの感覚であること
- 自作PCを組むのは趣味みたいなものなのでその延長でできそう
ということでマイニングをやっています。
マイニングは初期費用こそかかりますが、その投資に対する収益を事前に見込むことができます。もちろん、仮想通貨の相場やネットワークの状況によって変動することは言うまでもありません。
30万円を投資するとして、
- 3ヶ月後に60万円になる可能性があるが、15万円になる可能性がある
- 毎月10万円リターンがあり、3ヶ月で投資を回収できる。4ヶ月目以降は利益が確定している
であれば後者を選ぶということです。
ちなみに買ったグラボをそのまま転売するという手もあるかもしれませんが、転売マンはあまり好きではないのでよほど儲からない限りはやらないです。
ゆうて転売するにしても
- 店舗やネット通販で練り歩いて品物を買いまくる
- 出品する
- 誰かに売る
- 発送する
という手間がかかります。
マイニングは一度安定稼働してしまえば基本放置で良いので、副業なのに自分の時間を使う必要がほぼないのが良いところです。
いわゆる「寝ているだけでお金がどんどん増えていく!!!」てやつですね。
一見安定して収益を得られそうなマイニングですが、当然「絶対儲かる方法」というわけではなくリスクもあります。当たり前のことしか書いていませんが、マイニングを始める際にはこういったリスクを分かっておく必要があります。
個人的には、計算上3〜4ヶ月で投資を回収できる計算なので急激な状況の変化が起こる可能性は低いと見てリグを組んでいます。(2021年2月時点での話です)
マイニングするコインにもよりますが、ビットコインやイーサリアムで支払われるのが一般的です。
例えば、0.001 BTCをマイニング報酬としてもらった場合、
1 BTC = 600万円の場合は6000円ですが、その後1BTC = 300万円まで下落すると3000円になってしまいます。
ただし、1BTC = 1000万円となると1万円になる可能性もあります。
どちらに転ぶかは誰も分からないので、ペイアウトごと、月ごとなど一定期間ごとに日本円に両替することでリスクを減らすのが良いと思います。
マイニングは、電気代を差し引いてもなお利益が残るから副業として成り立っています。
マイニング報酬が減り、電気代の方がかかってしまう場合はマイニングする意味がほぼないことになってしまいます。。。
市販されているグラボで利益が出るのはイーサリアムのマイニングですが、今後手数料の計算方式の変更によりマイニング報酬が減ることが確定しています(「EIP-1559」で調べてみよう)。また、PoS形式への移行によりマイニング自体不要なネットワークへの移行も検討されています。
5月末時点でかなり部屋の温度が上がっており、エアコンが無いときつい日も増えてきました。
排熱や家の中全体の空気の流れを考えて多少軽減することはできますが、部屋の温度が目に見えて上昇するので、家族の理解が必要です。
また、ファンの音もそれなりにします。私はAirPods Proのノイズキャンセルをつけて同じ部屋で仕事しています。
マイニングに必要なパーツを紹介します。基本的には自作PCと変わりませんが、
- CPU, メモリー, ストレージは最低限で良い
- GPUの性能が最重要
- 大量のGPUを接続できるように、PCI Expressの多い専用のマザーボードを使用
- GPUとマザーボードの接続はライザーカード経由で行う
- 大量のグラフィックボードを動かせる大容量の電源が必要(場合によっては複数個)
- ケースは不要、マイニング特化のフレームやメタルラックを使う
という点が大きく異なります。書き出してみたら結構多かった。
マイニングに使用するグラフィックボードの数に合わせて、PCI Express x1 端子が沢山ついているモデルを選びます。可能なら2017年前後に生産されたマイニング特化のマザーボードが良いと思います。
「ASRock H110 Pro BTC+」や「ASUS B250 MINING EXPERT」などが有名ですかね。
私はヤフオクで中古の「ASRock H110 Pro BTC+」を購入しました。(ライザーカード x 10, CPU, メモリ, SSDのセットで35000円 – 売上金やポイントなど = 5000円)
購入したのは2月ですが、昨今の状況からまた相場が上がっているようです。Amazonにもたまに出品されているようですが、基本は中古で買うことになりそうです。
「新品がいい!」とか「転売価格で買うのはちょっと・・・」という場合は「B450 GAMING PLUS MAX」が良さそうです。1万円を切る価格(2021年9月時点)でPCI Express端子が6つついています。AMD用なのでIntel CPUが使えない点だけ注意。
マイニングの収益を決定づける最重要パーツです。
どのグラフィックボードでどれだけの収益を得られるか、Nicehashのサイトで概算が分かります。状況によりますが、他のマイニングプールで掘ってもそこまで大きくは変わらないはず。
秋葉原のパーツショップを見て回っても全然置いていないため、現状かなり入手が困難となっています。かといって、転売サイトで購入すると投資回収に相応の期間が必要となってしまいます。
RTXシリーズで最もコストパフォーマンスに優れたモデルは「RTX 3060 Ti」です。上位モデルである「RTX 3070」と(マイニングでは)同等の性能を持ち、価格が安いためです。ざっくり一日あたり600~1400円ほど掘れます。(相場状況やネットワーク状況により云々)
次点で「RTX 3080」です。ざっくり1日あたり1000円~2200円ほど掘れます。(略)
店頭価格だと大体3〜4ヶ月でグラボ代を回収できる計算ですが、転売サイトでは現状ほぼ2倍の価格で売られているため、それを買ってしまうと投資回収期間がそのまま2倍となってしまう点に注意が必要です。
Amazonや楽天でも定期的に入荷しているようなので、定期的にチェックするのが良いと思います。
私の場合、
- 2020年12月にRTX3080を楽天市場で購入(ポイント込みで9万円くらい、もともとゲーム用)
- 2021年2月にRTX3070 x 3をPCパーツショップで購入(平均8.5万円くらい、たまたま置いてあった模様)
- 2021年3月にRX 5700 XTの中古をラクマで購入(7.5万円、NVIDIAはもう売ってないけどRadeonなら?と思ったらまだ割と安かった)
という形で集めていきました。
上記の掘れる金額は今では下がっているので、必ず収益性は確認した上で購入しましょう。
最近店頭に置かれているのはLHRモデルといってマイニング時に性能が落ちるモデルが主である点にも注意です。LHRモデルかどうかで収益性は大きく変わります。
ただ制限を解除する方法もあるとかないとか・・・・?
グラフィックボードを大量にマザーボードに接続するため、PCI Express x1端子からPCI Express x16へ変換するボードが必要となります。
Amazonで購入可能ですが、中国から出荷となるせいか到着まで数週間掛かるようです。
私は上述のマザーボードとのセットで大量に入手しました。1つあたり500〜1000円ぐらい。
品質にバラつきがあり壊れやすいという記述も見かけたので、多めに確保しておくと良いと思います。
CPUは安いCeleronの省電力モデル、メモリーは4GB x 2枚の8GBあれば十分です。中古でも全然構いません。
私はヤフオクでセットになっていたやつを購入しました。
Windowsを使う場合は、120GB程度のSSDが必要です。
ただし、OSのライセンス費用が必要となるため、初期投資が増えることを考えると無料のLinuxベースのOSを使うと良いと思います。
私が使っているHiveOSはUSBメモリーから起動できるOSのため、16GBのやっすいUSBメモリーをヨドバシで購入しました。
Windowsを使う場合、ライセンスの購入が必要です。
個人的にはHiveOSがおすすめです。マイニング特化のLinux OSですがコマンド操作がほぼ不要で、マイニングツールやマイニングプールをブラウザーやスマホアプリから設定できるようになっています。

Nicehash OSという、Nicehashでのマイニングに特化したOSもあります。使ってみた感じまだ発展途上の感じでしたが、興味がある方は使ってみても良いと思います。
大量のGPUを接続する関係上、専用のリグフレームを使うのが理想です。
が、安くあげたかったので、ネット検索したりした情報を参考にダイソーのメタルラックを活用して組みました。
が、4台目のGPUが収まらなかったのでメルカリで1万円でフレームを購入しました。
使用するGPUの消費電力に合わせて選択します。使用量の1.5倍とか1.3倍の容量を用意するのが良いそうです。
注意として、メーカーの使用に記載の消費電力量はMAXで記載されています。
しかし、マイニング時には消費電力量を抑えた形で設定することになるため、0.7掛けぐらいして計算すると良いと思います。
当方ではCorsairのRM1000xを使っています。予算に余裕があればPlutinum電源を選ぶと電気代を抑えることができます。ただパーツ代もその分増えるのでやはり事前の計算が大切です。
4台以上のGPUを使ったマイニングをする場合は、1000w以上の電源を推奨します。1000w未満の電源だと、付属のケーブルや端子が少ない場合が多く、足りなくなってしまう可能性があるためです。
これも事前に使いたいGPUと電源の組み合わせで正しく配線できるかシミュレーションしておきましょう。
超お手軽なNiceHashか、ちょっと知識あればそれ以外のマイニングプールを自分で選定するか、のどちらかかと思います。
ツールを起動するだけで、自動的にマイニングをしてくれます。
HiveOSなどLinux環境でも使えますしNiceHashOSという専用OSも開発されていますが、基本はWindowsで使うものかと思います。
支払いはすべてビットコインで行われます。
手数料は2%となっています。他だと1%のところもあるので特別安いわけではありません。
ツールを起動すると1日当たりの採掘量を表示してくれるのですが、しょっちゅう多くなったり少なくなったりするのでなかなか安定せず、あまり当てにならない印象です。
何も考えずに始めることができるため便利な一方、採掘量があまり安定しないという感触だったため、現在は別のマイニングプールを使ってます。
現状イーサリアム一択かと思うので、イーサリアムを採掘できるマイニングプールを選択します。
minerstat を見るとどのPoolが収益率が高いか知ることができます。
日々変動するため、上位のプールの中から適当なものを選定するとよいです。
UIがしっかりしており、iOSアプリやウィジェットもあって管理しやすいということでSparkpoolを使用しています。が、正直プールによる差はあまりないと思うので、ある程度大手のプールであればどこでもよいような気がしています。
Spakpoolは中国の規制強化に伴いサービス終了となってしまいました。
今はFlexpoolを試しています。
約40万円の投資となります。ゲーム用に購入したRTX3080分を考えると約50万円ですね。
種別 | 金額 | 備考 |
RTX 3070 #1 | ¥93,500 | PCパーツショップで購入 |
RTX 3070 #2 | ¥93,170 | PCパーツショップで購入 |
RTX 3070 #3 | ¥83,300 | PCパーツショップで購入 |
RTX 3080 #1 | (¥90,800) | 元々ゲーム用に買ったものを使いまわしているのでノーカン |
RX 5700 XT | ¥75,000 | ラクマで中古を購入 |
マザーボード、CPU、メモリ、ライザーカード | ¥35,000 | ヤフオクで中古のセットを購入 |
USBメモリ | ¥1,000 | ヨドバシで購入 |
フレーム | ¥10,000 | メルカリで新品を購入 |
その他ケーブル類 | ¥1,000 | ヨドバシで購入 |
合計 | ¥391,970 |
最新の収支は以下の記事を参照ください。
40万円回収するには4ヶ月必要となります。2021年3月から本格的に始めているので、2021年6月には回収しきれる計算です。
実際には、2021年9月までかかりました。
最近の仮想通貨市場は激動となっていますが、上がっていても下がっていても安定して収入を得られるのがマイニングだと思っています。
よく怪しい情報商材にあるような「寝ているだけでお金が入ってくる!!」状態を作り出すことのできる方法の一つだと思うので、気になる方は是非チャレンジしてみてください。
構成の相談にも乗っているのでTwitter(@hamtechham)へお気軽にどうぞ。